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あいか役の視点が解き明かすきっかけになった“地獄変”
女子高生“あいか”には、実はモデルとなる女性が存在します。鋭い感性を持つその女性との徹底的な話し合いを経て完成されたこの作品は、
いわば共作と言えるのかもしれません。彼女から次々と飛び出す鋭い指摘に、出口先生が驚きまじりの感嘆の声を上げていたことを思い出します。
そのあいか役のモデル、都内の会社に勤務するEさんに、制作当時の裏話を伺ってきました。
| Q : | 先生とはどんな形で対談していたのですか? |
| A : | 読んでいて、気になる、引っかかる個所を率直にお話ししていきました。 |
| Q : | 女の第六感ですね。 |
| A : | 深読み好きなだけかもしれません(笑)。ただ、大殿様が相手だったら、何も慌てて逃げていくことなどない、そんな単純な疑問でした。 |
| Q : | その疑問に出口先生はどう答えたのですか? |
| A : | 次にお会いした時に、「読み返したら、言われたとおりだと思った」とおっしゃって、襲ったのが良秀だという根拠をたくさん見つけてきてくだいました。 |
| Q : | あの頃、出口先生は「あいか役の人から、ものすごい指摘を受けたんだよ」と驚嘆の声をもらしていましたよ。 |
| A : | 小さな疑問は、芥川の地獄の世界を、さらに地獄の世界へと導いていきました。 芸術至上主義の作品から、人間のより奥底にある地獄を描く世界へと、すっかり「地獄変」の印象が変わってしまいました。 |
| Q : | 出口先生との共同作業を経て、文学作品に対する見方は変わりましたか? |
| A : | 変わりました!! |
| Q : | 「文中から根拠を探す。論理的に読む」という出口先生のスタイルは、冷たい印象を一見与えがちですが、いかがですか。 |
| A : | 確かに論理という言葉は硬くて冷たい感じがしますね。でも私は、「論理=相手を思いやる気持ち」だと考えているのです。 |
| Q : | はじめて聞く考えです。詳しく教えてください。 |
| A : | 論理の始まりは「他者意識」だと出口先生の授業で教わりました。「自分と他人は違うんだ、だから人をわかろうとする時には、他者意識=論理が必要なんだ」と。 |
| Q : | なるほど。 |
| A : | 「小説は、自分が好きなように解釈し、好きなように読めばいい」という考えの人もいるかもしれませんが、私は今回、出口先生のおかげで、 |
| Q : | そこには、理解したからこその味わいがありそうですね。 |
| A : | だから、漱石や芥川が身近に感じられるようになったのかもしれません。 |
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BOOKデータベースより
カリスマ予備校講師・出口汪が日本の6大文豪の名作に隠された知られざるメッセージを読み解き、「名作が10倍面白くなる読み方」を紹介する。
“先生”と女子高生“あいか”による「講義形式」で展開していく「楽しみながら読める!」スタイル。









