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スウェーデン視察1

2013.06. 1

スウェーデンの教育

 EFエドケーション・ジャパンの社長であるサンゲさんの招待で、スウェーデン教育の視察に行ってきました。EFはスウェーデンのお姫様が創立した語学学校で、世界中で五十二校、教職員二万人以上と、まさに世界一の語学学校で、渋谷に日本校があります。

 私がスウェーデン教育に関心を抱いたのは、これからの日本のモデルはアメリカよりも北欧にあると思っていたからです。

 日本はこれから高齢化社会を迎えるのですが、もうかってのような右肩上がりの経済成長は望めません。環境問題、放射能、借金、年金、少子化と、これからさらに深刻な問題を抱えていくのですから、そんな中で弱肉競争の社会など、とんでもないことです。誰にでも優しい、自由で平等な社会こそ、これからの日本の進む道で、それにはアメリカよりもスウェーデンがモデルにふさわしいと考えたのです。

 

 スウェーデンは人口がたったの八百万人、国土面積は日本よりも北海道がプラスされたくらいです。ただし一年の半分は冬であり、国土のほとんどが森林です。

 そんな小さな国なのに、経済的に豊かであり、EFを初め、ボルボ・イケヤ・H&Mなど、グローバル企業が目白押しです。スカイプもスウェーデンで生まれたもので、人口八百万人を考えたなら、企業の成功率はすごいとしか言いようがありません。しかも、現在新しい企業が次々と誕生しているとのこと。

 ノーベル賞がスウェーデンの賞であることからも、いかにスウェーデンが世界から尊敬を受けているかがわかります。

 スウェーデンは世界で最も幸福な国の一つなのです。

 実はスウェーデン人の最も似た国民性なのが、日本人なのです(実際、多くのスウェーデン人からその言葉を直接聞きました)。

 またスウェーデンは王政ですが、国王は完全な象徴的存在、軍隊はありますが、中立であり、長く戦争をしたことがありません。実際、ストックホルムの夜を女性が一人歩きしても安全で、おとぎの国のように美しく、平和な国がスウェーデンなのです。

 

 スウェーデンは高福祉国家として有名ですが、その分だけ税金が極度に高いというイメージを持たれている方が多いと思います。

 確かに所得税は30%〜55%、日本よりは高いですが、法人税は22%。何と日本よりも遥かに低いのです。なぜかというと、法人税を低くすることにより、企業が海外に逃げださなくなるし、企業が栄えると雇用が増え、多くの人たちの生活が安定するからです。しかも、相続税はゼロ。

 子供から老人まで、医療や教育費など、すべて無料。要は、税金が高いのではなく、税金全体の比率が異なっているだけなのです。しかも、日本と異なり、税金の使い道が納得のいくものです。

 

 そんなスウェーデンの教育の実態はどうなのか?

 今、国際学力調査のポイントが高かったということで、フィンランドの教育に注目が集まっていますが、フィンランドはもともとスウェーデンの植民地で。古いスウェーデンの教育法で成功している国なのです。

 スウェーデンの教育は、今や劇的にかわりつつあります。ある意味では、フィンランドよりもずっと進んだ教育の考えを持っています(この辺りも後述します)。

 さて、自分の目で見、自分の耳で聞いたスウェーデンの教育、それをたっぷりとレポトしましょう。その上で日本の教育を考えることができればいいと思います。

 もちろん、スウェーデンの教育にも問題点はたくさんあります。それも含めて、スウェーデンの教育はこれからの日本を考える上で実に示唆に富んでいるのです。

 

 最初に訪れたのは、日本の文部科学省にあたる役所。文科大臣の次で、高校・大学部門の最高責任者であるJan Schierbeckさんとその補佐役の女性torun Rudinさんから、今のスウェーデンの教育について説明を受けました。


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