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人生を変える読解力2

2013.05.11

私の第二の転機は代ゼミ講師時代だったろう。代ゼミが大阪に進出をし、当時一〇〇〇〇人収容の大校舎を建てたとき、地元の予備校で教えていた私は引き抜かれた。新人の私は一週間に90分の講義を23コマ持たされた。一日平均7時間ほど、マイクを持ってずっと喋り続けた。休みの20分間も質問の行列。それが20分×4の80分。休み時間に時々意識をなくして眠っていることもよくあった。だが、本当につらかったのはそのことではない。一週間に、東京、京都、大阪、岡山、広島と一日ずつ新幹線で移動し、講義をしなければならなかった。新人の私は中途半端な講義ばかりを任せられた。一週間に15種類の教科書。初めて見る入試問題ばかり。しかも、代ゼミの過当競争の中で、ミスは絶対に許されない。来る日も来る日も夜遅くまで現代文の入試問題を解いた。そこで、私の読解力は徹底的に鍛えられた。
 私が成功したかどうかは私自身が判断できることではない。私の意識としては、私はまだ人生の途上にある。やらなければならないことがこれからより多く残されている。途上にある人間が自分の人生を成功と断じることなどできない。
 だが、世に成功した人は、人生のどこかで死に物狂いでがんばった数年が必ずあるものである。それがなくて、たまたま運良く成功した人は必ずどこかで挫折する。私の場合はそれが代ゼミ時代だったと思う。ちょうど30才になろうとしたときだった。
 もう一つ、私の人生経験の中で断言できることがある。死に物狂いで学習した人、自分に投資した人、人の何倍も成長した人、そうした人のみが成功の美酒を得ることができるのではないか。
 では、どうすれば人間、成長できるのか?
 私自身の経験で言えば、大学院時代、そして、代ゼミ講師時代に、死ぬほどほど文章を読み、読解力を鍛えたからだ。知識や教養を得ること、考える力をつけること、論理力を獲得すること、こうした成功のための不可欠の要素は、すべて読解力の賜物なのである。それなのに、なぜ人は読解力を重視しないのだろうか。
 しかも、漠然と文書を読むだけでは、本当の読解力を得ることは難しい。やはり、論理的な読解力こそ、すべての出発点なのである。
 そういった思いを込めて書いた大学受験参考書が「好きになる現代文」である。まさに大人にこそ読んで欲しい本である。


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