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人生を変える読解力2013.05.10 |
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僕は子供の頃感覚人間だった。中学生になる頃には、典型的な独りよがりの文学少年に成長していた。自分の感覚世界に浸っては、自分は他の人間とは異なる特別な人間だと思い込もうとした。他者意識などかけらもなかった。
学校の勉強はまったくしなかった。それでも何とか単位を修得できたのは、今から思えば読解力があったからだと思う。すべての教科は教科書ガイドを読むことで、それなりの点数を取っていた。教師から学んだという記憶はほとんどない。自分で本を読めば解ると信じていた。 何とか高校は卒業できたが、大学に入るために三年浪人した。もちろん、浪人時代も予備校をサボり、読書とパチンコ、麻雀に明け暮れていた。 今でも時々思い出すのだが、暗い四畳半の下宿屋で、フォークソングを聴きながら、貪るように本を読んだ。まともな人生などおくれるはずもないと決め込んでいた。 私に転機が訪れたのは大学院に入り、漱石や鴎外を貪るように読み始めたときからだった。私の読書は自分を成長させるための唯一の糧だった。読書によって鍛えられた読解力は、知らず知らずのうちに私の外見も思考力も、精神力も変えていった。 私がわたしであるのは、すべて読解力を身につけたおかげだと言ってもいい。 |
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