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告白12011.05. 9 |
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3月11日、東日本大震災の二日前のことです。 9日夜、六本木のスタジオで苫米地先生と対談中のことでした。 突然、鼻から血が噴き出し、止まらなくなりました。 対談はしばし中断し、それでも止まらなかったので、血を流しながら続行しました。 本当にドボドボとこぼれ落ちるといった具合でした。下に洗面器を置かなければならないほどでした。 その際は、苫米地先生には本当のご迷惑をかけました。 その後、秘書のEさんが、あちらこちら病院に電話をしてくれたのですが、どこも断られました。 仕方がなくEさんにタクシーで東京のマンションまで送ってもらったのですが、その後もどうしても血が止まりません。 血を拭くといったレベルではないので、洗面所から顔を離すことができないのです。 仕方がなく、、午前四時頃救急車を呼びました。 緊急処置をしてもらい、一応血が止まったので、眠りにつきました。 原因はよく分からないということでした。 午前七時に目が覚めたとき、再び血がこぼれ落ち、止まらなくなりました。 原因は、実は思い当たることがあったのです。 実は、一ヶ月ほど前、花粉症対策で鼻の手術をしたのです(今年は例年よりも花粉がひどいと聞いていたので)。その手術は最新式のもので効果的だが、一ヶ月後くらいにかさぶたが落ちることがある。その際、まれに血が止まらなくなるケースがあるので、その際はすぐに連絡してくださいと、担当医の携帯の番号の受け取っていたのです。 おそらくそのケースに間違いないと思いました。ところが、まさか自分に限ってそんなまれなケースは当てはまらないだろうと、携帯番号の紙を捨ててしまっていたのです。 すぐに関西にある自宅に電話をし、家内に事情を説明しました。 というのは、3月11日に、家族で香港に行くことが決まっていたのです。子どもが東京の大学に合格したので、おそらく家族旅行など次はいつになるかわからないということで。 僕はどうしても無理だから、僕以外で旅行に行って欲しいと訴えました。 血はどうしても止まりません。 夕方、家内から電話があり、旅行を中止するなら、旅行会社に七時までに連絡しないと行けないというのです。 家内は、家族みんなで相談した結果、香港旅行は中止して、国内旅行に切り替えようということになったと、僕に伝えてきました。 せっかくの旅行を中止したくないし、国内ならいざとなれば病院に行けばいいとのことでした。 出血もましになってきたので、僕は了承しました。 まだ東北地方にはあまり行ったことがないので、岩手に行くことにしたそうです。そういえば、十和田湖も一度は行ってみたかったし。 僕は頭を東北旅行に切り換え、そのためにもう一度病院に行くことにしました。 前夜は深夜の急患だったため、若い担当医師が治療に当たったのですが、今回はベテラン医師が丁寧に吐血の治療をしてくださいました。 その結果、何とぴったり血が止まったのです。 でも、おそらく既に香港をキャンセルしているだろうと思いつつも、念のため家に電話しました。 すると、忙しくてまだキャンセルしていないとのことでした。 僕はどうしようか迷った揚げ句、香港旅行を決行することにしました。 家内は心配していましたが、僕の鼻血のためにみんなの楽しみを台無しにしたくないと思い、強引に香港旅行を主張したのです。
3月11日、大震災の時、僕は空の上でした。 |
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